【初心者メモ】精油を使うときに気をつけたいこと|安全にアロマを楽しむために

【アロマ】香りでちょっと快適に
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アロマテラピーは、香りの力で心をほぐし、日常にやさしい癒しをもたらしてくれます。

精油(エッセンシャルオイル)は自然の恵みが凝縮された“濃い”存在。正しく使うことで、その恵みを安全に受け取ることができます。

今回は、”公益社団法人 日本アロマ環境協会(AEAJ)”が紹介している注意点を中心に、初心者の方にもわかりやすくまとめてみました。

参照:公益社団法人 日本アロマ環境協会(AEAJ)「アロマを楽しむ・安全に楽しむために」
https://www.aromakankyo.or.jp/basics/enjoy/safety/


精油の使い方で気をつけること

● 原液を直接肌につけない

精油は非常に濃度が高く、そのまま肌につけると刺激になることがあります。肌につけるような使い方をする場合は、必ず適切に希釈してから使用することが大切です。

※ブレンド精油は芳香専用で、希釈してお風呂や肌に塗布するような使い方はできません。
 ”生活の木HPより参照引用

たとえば、スキンケアやトリートメントには「キャリアオイル(植物由来のオイル)」を使って薄めます。キャリアオイルには保湿効果があり、肌をやさしく包みながら、精油の香りと作用を届けてくれます。
植物性のオイルをベースに、精油を1%以下(フェイスの場合は0.5%以下)の濃度になるように混ぜたトリートメントオイルを、肌にやさしく塗布します。

また、精油をお風呂に使う「沐浴法(もくよくほう)」も人気ですが、この場合も精油を直接お湯に垂らすのではなく、無水エタノールに溶かしてからお湯に加えます。無水エタノールは精油と水の“橋渡し”役となる両親媒性の成分で、精油をお湯に均等に広げやすくしてくれます。
※精油の使用量の目安 全身浴1~5滴、半身浴・手浴・足浴1~3滴を、5ml程度の無水エタノールに混ぜてから浴槽へ。
※使用前にはよくかき混ぜましょう。皮膚に刺激を感じたら、すぐに洗い流してください。

🌿 精油の希釈(目安)

出典:AEAJ(公益社団法人 日本アロマ環境協会)公式サイトおよび公式テキストより

使用目的希釈濃度の目安10mlあたりの精油の滴数(目安)使用例
顔用スキンケア0.5~1%1~2滴フェイシャルオイル、化粧水など
ボディ用ケア1~2%2~4滴ボディオイル、スキンローションなど
部分トリートメント3%6滴肩や脚などの局所マッサージ
沐浴(全身浴)約0.1~0.5%1~5滴(浴槽で)無水エタノールで希釈後、湯に混ぜる

🔍 希釈のポイント

  • キャリアオイル(ホホバ油、スイートアーモンド油など)に精油を混ぜて使います。
  • 無水エタノールは水と油の橋渡しに使えますが、肌に直接は使いません。
  • 精油1滴 ≒ 約0.05ml として計算(メーカーによって多少異なります)。
  • 肌が敏感な方、子ども、高齢者にはより低濃度で。

💡 例:1%濃度で10mlのオイルを作る場合

  • キャリアオイル 10ml に対して精油2滴

🧴 無水エタノールは揮発性が高く、肌に直接使用すると乾燥を招くため、スプレー作りなどに使う際も注意が必要です。

誤って精油の原液が肌についてしまった場合は、清潔な流水でしっかり洗い流します。赤みやヒリヒリ感など異常があれば、無理をせず医師の診察を受けましょう。


● 飲まない

AEAJでは、希釈したものであっても精油の飲用やうがいへの使用は推奨していません。精油は食品ではなく、体内に取り入れる前提で作られていないためです。

誤って飲んでしまった場合は、まず口の中に残っている精油を大量の水ですすぎ、すぐに医師の診察を受けてください。お子さんなどが誤飲した際は、吐かせずに精油の名前や飲んだ量がわかるものを持参しましょう。


● 目に入れない

精油は目にとっても刺激が強いため、直接触れないよう注意が必要です。

もし誤って入ってしまった場合は、目をこすらずに大量の水で洗い流し、速やかに眼科を受診してください。


● 火気に注意

精油は揮発性があり、引火の可能性があります。引火点は種類によって異なりますが、キッチンなどの火のそばでの使用は避けましょう。


使用に注意が必要な人・シーン

● 妊娠中の方

妊娠中は体調が不安定になりやすいため、まずは芳香浴(香りを嗅ぐ方法)などのやさしい取り入れ方にとどめましょう。マッサージやスキンケアに使いたい場合は、医師やアロマの専門家に相談すると安心です。

特に下記の精油は避け、使用する場合もごく少量で芳香浴に限定するなど、慎重な扱いが必要です

妊娠中に避けるべき主な精油

  • ローズマリー(特にカンファー、ベルベノン)
  • セージ
  • クラリセージ
  • タイム
  • ペパーミント
  • クローブ
  • シナモン(カッシア含む)
  • アニス
  • サイプレス
  • サンダルウッド
  • シダー
  • ナツメグ
  • パルマローザ
  • ユーカリ(ディベス、ポリブラクティア・クリプトン)
  • ラベンダー(ストエカス、スピカ)
  • ニアウリ
  • ヒソップ
  • フェンネル
  • パチュリー
  • ネロリ
  • キャラウェイ
  • スターアニス
  • ヤロー
  • ワームシード
  • ワイルドキャロット

● 子どもへの使用

3歳未満の乳幼児には、芳香浴以外の方法は避けましょう。3歳以上でも、精油の使用量は大人の10分の1程度から始め、多くても2分の1程度にとどめます。香りの強さにも注意して、やさしく使ってあげてください。

● 高齢の方・持病のある方

持病がある方、薬を服用中の方は、事前に医師に相談することをおすすめします。高齢の方も、まずは少量から試して体調の変化に注意しましょう。


保管方法にもひと工夫を

  • 遮光瓶に入れて保管
  • キャップをしっかり閉めて立てて置く
  • 冷暗所で保管し、直射日光や湿気を避ける
  • 子どもやペットの手の届かない場所に置く

特に柑橘系の精油(レモン、グレープフルーツなど)は変質しやすいと言われています。開封後1年以内を目安に使い切るようにしましょう。使う前には、香りの変化がないかも確認してください。


精油によって異なる「注意が必要な性質」

● 光毒性に注意

一部の精油成分は、紫外線と反応して肌に炎症を起こすことがあります(これを光毒性といいます)。外出前に使う際は注意が必要です。

🌞 光毒性のある精油リスト(※肌につけた後、紫外線で刺激・シミなどのリスク)

精油名備考・特徴注意事項
ベルガモット特に強い光毒性を持つ。フロクマリンフリー(FCF)タイプでない場合は、肌使用に注意。
レモン圧搾法のレモン精油が光毒性を持つ。水蒸気蒸留法のものは比較的リスクが低い。
グレープフルーツ光毒性あり。甘味のある香りで人気だが、肌使用時は注意。ディフューザーなどの芳香浴なら問題なし。
ライム圧搾法の精油に光毒性がある。水蒸気蒸留法ならリスクが少ない。
ビターオレンジ(プチグレンとは別)ネロリの代用にされることも。圧搾法で抽出されたものに注意。
  • アンジェリカルート
  • クミン

❗ 芳香浴(香りを嗅ぐ)では心配なし

光毒性が問題となるのは、肌に直接つけた状態で紫外線(太陽光)を浴びる場合です。
ディフューザー、アロマストーン、アロマキャップなどで使う場合は心配いりません。

● 皮膚刺激に注意

精油によっては、皮膚に刺激を与える成分が含まれているものもあります。敏感肌の方は、低濃度から始め、異常が出た場合はすぐに使用を中止しましょう。

例:イランイラン、ジャスミン、ティートリー、ペパーミント、ユーカリなど


おわりに|知識を味方に、アロマをもっと楽しく

精油は自然からの贈りもの。正しく使えば、心地よい香りとともに、心身にやさしく寄り添ってくれます。ほんの少しの知識と工夫を添えることで、より安心で豊かなものになるはずです。

これからアロマを始めてみようという方に、少しでも参考になれば嬉しいです。
あなたのアロマ生活が、ほっとするひとときになりますように。

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【おまけ】
瓶が立った状態で横から見れる。こんな収納ボックスの小さいのがあればいいですね。

少しでも快適に😌

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